小樽市の国道393号線沿いにある、北海道ワインの小樽醸造所のそばの広い駐車場(ワインの丘公園とあります。)に静態保存されている密閉キャブの北海道型D51 286号機の写真を撮ってきました。
D51 286とともに59614号機や、スハフ44、2両(スハフ44 6、7)も静態保存されています。客車2両はC62 3が率いていた、C62ニセコ号で使用されていたもので、C62ニセコ号の運行終了後から、ここに加わったそうです。
D51 286号機は、1939年川崎車輌兵庫工場で製造され、完成後函館に配属されました。1967年まで函館・五稜郭に所属、道南で活躍したのち、1967年から1972年までは小樽築港機関区、1973年から追分機関区に配属となり、1975年に廃車となります。1976年から現在の地で静態保存されています。
場所のロケーションはとても良いのですが、保存状態が良くありません。前照灯がありませんし、ナンバープレートがペンキ塗り。また場所が海沿いの小樽。潮風が当たる丘の上なので結構錆だらけで色褪せています。安全弁や汽笛、旋回窓などもありません。
せめて前照灯とナンバープレートだけでも何とかすれば、もう少し見栄えが良くなるのに・・・。
以前はキャブなどにも入れたようですが、今は柵がしてあり入ることはできません。こういう保存機では、心無い方が計器類や装備品を盗難してしまうのだとか。本当に許せません・・・。
D51の北海道仕様が近所にあるのは、模型工作には本当に助かります。過去の写真をインターネット上で色々探ることはできるのですが、やはり実物から得る情報にはかないません。
当該の機番を今のところ作る予定は無いのですが、道内機にはいくつもの共通点がありますので、今加工中のD51戦時型の参考にしたいと思います。