Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

D51 146号機の工作‐③(KATO D51リニューアルモデルから)

D51 146号機のディテールアップ、9月中に少し進めました。

今回は、キャブ周りの雨樋・手摺関係の変更、キャブ上の吊り金具設置、キャブ下の空気分配弁を耐寒型に変更、公式側のランボード沿いの蒸気暖房管の設置、逆転棒のカバー設置、逆止弁を耐寒型に変更、非公式側のランボード上にある給油試験弁を90度向きを変更、同じくランボード下の油ポンプ箱をランボード上に移設、デフの撤去を行いました。

D51146 ディテールアップ-1

 キャブ上の雨樋は0.4mm、後方の縦管・手摺は0.3mmの真鍮線です。後方の縦管・手摺はタブレットキャッチャーを避けるように形状を曲げているのが道内のD51の特徴です。D51 146号機については、公式側と非公式側で曲げられている位置が微妙に違い、公式側の方が上の方から曲げられているようでした。

D51146 現役時代 岩見沢 キャブ周り-1

D51146 現役時代 岩見沢 キャブ周り-2

 屋根の雨樋は元のものを使っても良かったのですが、吊り金具の場所や大きさが結構違ったので、真鍮線で作りました。吊り金具はレボリューションファクトリーのテンダー用の吊り金具を使用しましたが、この吊り金具は上下2つの穴が開いているタイプでしたので、下の方の穴をパテで塞ぎました。

D51146 ディテールアップ-2

D51146 ディテールアップ-3

 キャブ下の空気分配弁は耐寒型にしています。道内の蒸気機関車の特徴的なところです。D51 146号機も他の道内機同様これです。標準型の元のモールドを削り取り、銀河モデルの空気分配弁・耐寒型を貼り付けています。

 

 蒸気暖房管も同じく道内の蒸気機関車におなじみの配管です。各形式、各車番で配管の位置が微妙に違います。D51 146号機の蒸気暖房管は折れ位置が一般的な道内の51のそれと比べて少し特徴的でしたので、それを再現しています。0.4mmの真鍮線で製作・取付しています。

D51146 現役時代 岩見沢 公式側側面

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 逆転棒の先端のカバーは元のD51標準型には付いていませんでした。銀河モデルからパーツは出ていますが、節約して0.5mm厚のプラ板で自作して取り付けました。

D51146 ディテールアップ-4

 逆止弁は非公式側のボイラー側面にありますが、これもD51標準型であるために耐寒型ではありません。プラ板による自作でもよかったのですが、ちょうど手元に銀河モデルのC57用の逆止弁があったのでこれを付けました。但しサイズが少し大きいので前後の側面・底面を削って小さくしています。さらに、横方向の厚さも薄くしたかったので、取付用の棒ステーを切り取り、ボイラー側も削って薄くし、接着剤で取付しています。

D51146 ディテールアップ-5

 給油装置周りも手を入れました。
D51 146号機の給油装置周りは、元のD51標準型のディテールと結構異なります。油ポンプ箱がランボード上にあり、さらには給油状態の試験をする試験弁の耐寒用カバーが無く、本州機のようなコックが並び、付いている向きが90度違います。

D51146 現役時代 岩見沢機関区

 この試験弁は元のモールドを慎重に切り取り、向きを90度変えて接着。油ポンプ箱はランボード下にあった元のモールドを切り取り、銀河モデルのものをランボード上に接着しました。
  

 そして今週は最後に元のデフを切り取りました。
 ボイラーからデフの付いた頭の部分を分解した状態にしてカッターで慎重に筋を入れながら切りました。

 デフはレボリューションファクトリーの切詰デフ、点検蓋ありのタイプを使用する予定です。現在のD51 146号機はデフに点検窓が開いています。長万部機関区時代のD51 146号機は、デフに点検蓋があったようですが、蒸気機関車時代末期に岩見沢機関区に移ってから点検蓋が外されているようです。

 こちらも下準備としてデフ上部の斜め折り曲げと、デフ裏側の補強枠として0.2mm真鍮線を付けています。

D51146 ディテールアップ-6

 尚、デフの前のステーはレボリューションファクトリーのものだと給水温め機に干渉してしまう位置だったので、D51標準型の元のステーをそのまま生かして使う事とし、パーツのステーは取ってしまいました。

 ざっと今週進めたところを書いておきました。

 D51 146号機は標準的な開放キャブの道内D51と思っていましたが、細部を見るといくつか特徴的なディテールがありました。

 

 色々ネット上で写真を見ていたら、テンダーに1500Lのような重油併燃タンクが載っている長万部時代のD51 146号機の写真もみつけてしまいました。(岩見沢時代には外されているようです。)重油タンクを付けるとより重厚さが増すので結構好きなディテールです。他にもテンダーは道内機の特徴の前照灯など加工が必要な箇所が結構あります。

 D51 146号機の加工はまだまだ続きます。

KATO Nゲージ D51 標準形 2016-9 鉄道模型 蒸気機関車

KATO Nゲージ D51 標準形 2016-9 鉄道模型 蒸気機関車