Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

D51 146号機の工作‐⑥(KATO D51リニューアルモデルから)

 先週、D51 146号機の作業の時間がとれたので、テンダーの加工を行いました。重油併燃タンク、増炭囲い、後部手すり、テンダー前照、蒸気暖房ホースの追加、吊掛式標識灯の取付けを行いました。

  まずは重油併燃タンクです。長万部機関区時代のD51 146号機は重油併燃タンクを積んでいます。(タンク取付は1967年に苗穂工場で前照灯副灯取付・デフ切り詰めとともに実施されたようです。)

D51146号機 テンダーの加工①

D51 146号機 テンダー 実機

上の実機の写真は、晩年の岩見沢機関区所属時ですので、重油併燃タンクは降ろしてしまっているようで積んでいません。

 やはりD51 146号機の重油併燃タンクの拡大写真(特に上から見たタンク)を見つけることはできませんでした。

 他の道内型のD51で同時期に重油併燃タンクを積んでいる機番(D51 147やD51 221がそうだったようです。)の写真も見てみましたが、やはりその部分が大きく写った写真は見つけられませんでした。

 そのため、重油併燃タンクがテンダーの深さ方向のどの位置に設置されているのかが分からず、タンク底面をどの位置に置くべきか色々と考えを巡らせました。

 KATOの新D51標準型の石炭部分を外すと、かなり浅い位置に底面があります。KATOのD51東北型のタンクはこの面にタンクが設置されているようでしたので、この位置に設置するのが簡単ですしそのままここに置こうかとも思いました。しかし、D51道内機の重油併燃タンクは高さ方向も東北型に比べると背が低く、しかしながら1500Lという容量であるため、どうしても深さ方向に下にいっているはずです。

 結局これらを踏まえ、模型の石炭部分を外した面のタンク部分を一旦カットし、さらに深い位置にプラ板で底面を製作し、そこに重油タンクを置きました。タンクは銀河モデルのものです。銀河モデルからはいくつか重油タンクが出ていますが、今回使用したのは品番N-318の重油併燃タンクです。

D51146号機 テンダーの加工④

 本物のD51 146号機がこの時期積んでいた重油併燃タンク。製作したものが近くなっているのかどうかは疑問です。

 ま、目立たない部分なのでどちらでもいい話なのですが・・・。
 下の写真が最終形。

D51146号機 テンダー 加工①

D51 146号機 テンダー 加工③

 増炭囲いは銀河モデルのC57北海道型パーツセットに入っていたものです。プラ板で補強の縦金物を表現しています。増炭囲いは木製のものが多いようですが、D51 146号機の現役時代の写真を見ると木目が見えませんでしたので、木目の表現は付けていません。

 蒸気暖房ホースも銀河モデル製です。少し縦に長すぎて取付位置が上になりすぎてしまい、やり直しました。そのため、解放テコが少し削れてしまったのが残念です。解放テコもそのうち作り直すか・・・。

 吊り掛け式の標識灯は銀河モデルのものです。標識灯への電気配線が、元の模型のモールドでは逆から来ていたので、これも一旦削って0.2㎜の真鍮線で付け直しました。

 そして、誤って削ってしまったテンダー後部の手すりを真鍮線(0.3mm)で作って取付ました。また、D51 146実機の写真にある縦方向の手すりも0.3mmの真鍮線と0.2mmの真鍮線で付けてみました。

 最後に、銀河モデルのテンダー前照灯を付け、絵的にナンバープレートがほしくなったので、これも取付けたところで作業終了です。重油タンクを調べるのに結構時間をとってしまい、先週はこれまで。

 最後もう少し調整(ボンドのはみ出し跡を削ったり、細かなディテールで追加したいところがあったら追加したり)したら、今度はいよいよ塗装でしょうか。もうすぐ雪が降りますので、その前に何とか・・・。

KATO Nゲージ D51 標準形 2016-9 鉄道模型 蒸気機関車

KATO Nゲージ D51 標準形 2016-9 鉄道模型 蒸気機関車