とある理由から、ディテール加工をしたD51 1017号機の写真を撮りました。特に今回は作業をしていません。残り作業としてキャブの後妻の加工があるのですが、いつやるかわからないので、これを機にマイクロエースD51戦時型ディテールアップを了とします。
マイクロエースのD51戦時型 (D51-1002号機 船底テンダー)から、晩年は北海道で活躍したD51 1017号機をモデルに加工しました。
D51 1017号機はD51戦時型の特徴であるカマボコ型ドームのD51です。SL末期の1966年に本州から北海道に転属してきた機関車ですが、キャブの密閉はされていない開放キャブのD51戦時型、且つ北海道仕様です。
1944年に製造され、本州では富山(1947-1949)→高知(1949-1959)→長野(1959-1963)→稲沢第一(1963-1966)と移り、1966年北海道に渡りました。北海道では、追分(1966--1967)→五稜郭(1967-1972)→長万部(1972-1973)→岩見沢第一(1973)と移動、1973年11月30日に廃車となりました。
マイクロエースのD51戦時型からの加工は、全般的に北海道形D51へのディテール工作をまず行っています。蒸気暖房管やバタフライスクリーン、旋回窓、キャブ防護ネット、ドーム前手すり、タブレットキャッチャー、切詰デフへの交換、標灯や副灯の装備などなどです。これらのディテールは、D51 1017号機が、五稜郭機関区に所属していた1968年頃の写真をもとにしています。
そして、マイクロエースの機関車のネックである車高の調整(車高下げ)と機炭間の短縮工作を行いました。
モーターはBトレインショーティーのものに換装・小型化し、キャブからのはみ出しを無くしました。
D51 1017号機に特徴的なディテールとしては、
①デフの形状(上部の折れ曲がりが無く真っ直ぐで、点検口が細長い)
②皿型の回転火粉止(これは1968年当時に限った装備のようですが、皿型の火粉止が好きでこれにしました。)
③テンダーの重油併燃タンク テンダーの重油タンクがどういう形状だったか、重油タンクが写っている写真がほとんどありませんでした。ぼんやりと写っている写真が1枚あったのですが、ちょうどマイクロエースのD51戦時型(D51 1002号機)にデフォルトで積んであるタンクに形が似ているものの、背が低い・・・ような感じに見えたので、そのように加工してみました。(写真写り?で違うかもしれません。D51 146等に積んであるものとちょっと違う感じがしたのです。)
でしたので、そのあたりを表現しました。
また、市販のナンバープレートでは、1017号機のものが見つけられなかったのでステッカーシートで自作しています。
(RLFの旧製品でD51 1017が入っているエッジングパーツがあったようなのですが、残念ながら在庫しているお店を探すことはできませんでしたので、最後の手段ステッカーシートです。)
↓今までの加工作業の記事はこちら。
antiquity-closet.hatenablog.com
マイクロエースの機関車は、現代のKATOのものに比べると残念ではありますが、手を加えたくなるところがたくさんあり、また、何か気兼ねなく加工に突っ込める・・・感じがします。最近のよくできたKATO製では、手を加えることでディテールがマイナスになってしまうのではと躊躇してしまいます。
そういう意味ではマイクロエースの機関車はとても楽しい模型だと思います。