Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

キハ21形 を鉄コレ雄別鉄道キハ49200Y形から製作 -1

 先日、キハ22形が入線し、レトロな気動車の工作にも興味が湧いてきたこの頃。私が工作のモデルとしている蒸気機関車の活躍の舞台であった道南地区を走っていて、幼少の頃に函館に出るときによく乗車した「急行せたな」やローカル列車の写真をネットで見ていました。するとキハ22形ではないバス窓の気動車での運用があることに気づきました。それがキハ22形ではなくキハ21形。蒸気時代の気動車の写真は結構キハ21であることが多いのです。このキハ21形は、北海道向けのキハ20形。キハ20形に耐寒装備を盛り込み、寒地向けとして1957年に製造された形式です。バス窓の列車はいかにもレトロ。キハ22形はレトロな雰囲気はあるものの、窓が近代的な感じがすると感じていた私にとって、このキハ21形は魅力的に映りました。

 キハ21は、客用扉の下側の明かり窓がないこと以外はキハ20形と同じです。しかし残念ながら、Nゲージの模型の既製品のキハ20は、バス窓ではなく、昇降式の窓なので改造は結構大変そうです。


 それで見ていたら、トミーテック鉄コレの雄別鉄道キハ49200Y形からキハ21形を作っている方が多かったので、これを倣うのが良いのかなと考えていました。そのうち・・・と思っていたら、先日この種車が800円ほどで入手できました。しかも無塗装。これはやるしかありません。

  少し話が外れますが、せっかくなので雄別鉄道について、少し記述します。


 雄別鉄道(ゆうべつてつどう)は、釧路市にある根室本線釧路駅から、釧路市阿寒町の雄別炭山駅までを結んでいた鉄道路線などを運営していた炭鉱鉄道会社。

 釧路 - 雄別炭山間(雄別本線)が開業したのは1923年(大正12年)で運営は北海炭礦鉄道であり、翌年、北海炭礦鉄道から雄別炭礦鉄道に社名変更されている。1959年、雄別鉄道を設立し同社に鉄道部門(釧路 - 雄別炭山間、新富士 - 雄別埠頭間)を譲渡という形で雄別鉄道が誕生したが、1969年、茂尻鉱で発生した人身事故が原因で廃坑となり1970年2月以降の社員の給与支払いの見通しがたたなくなるほど急激に資金繰りが悪化したことで雄別炭礦も閉山し、同年4月に住人の移転作業が終了し鉄道業務も停止している。(Wikipedia参照)

 雄別鉄道には気動車が6両あり、そのうちの1両が1957年新潟鐵工所製のキハ21形の同型車、キハ49200Y形でした。 

 

鉄コレ 雄別鉄道キハ49200Y-1

鉄コレ 雄別鉄道キハ49200Y-2

 もうほとんど同じ加工をされている皆様のインターネットの情報で書かれていることですが、キハ21形の設計がベースになっているこの雄別鉄道キハ49200Y形とキハ21形は異なるところが結構あります。

 ○台車がTR29のアーチバーを採用
 ○床下排煙なので、排煙管が屋根上に無い。そのため窓が均等配置。ベンチレータ―の配置も違う。
 ○トイレが省略されている。
 ○ヘッドライトがシールドビーム。テールライトも違う。
 ○タイフォンの形・数
 ○デフロスタが無い

など、結構あるのですが、今回、窓の配置とベンチレータ―の配置を変える事は諦めます。そのほかの加工はやってみようかなと思ってます。


昨日から作業開始です。
まずはボディと床下、窓などをばらし、ボディの加工に入りました。

鉄コレ雄別鉄道 キハ49200yからキハ21製作-2

屋根からです。
屋根には排煙管(ベンチレータ―)を追加しました。キハ10系用のボナファイデのパーツです。1㎜の穴を開け固定しました。

鉄コレ雄別鉄道 キハ49200yからキハ21製作-5

そしてタイフォンです。モデルは函館区所属のキハ21-1です。ヘッドライト横のタイフォンは2つ割れのタイフォンカバーではなく、○形のスリットも何もないようなものになっています。やすりで成形しました。また、テールライト横のものはボナファイデのタイフォンカバーのパーツを付けています。
運転台周りではタブレットキャッチャーを付けました。これもボナファイデのパーツです。

鉄コレ雄別鉄道 キハ49200yからキハ21製作-1

ヘッドライトはピンバイスで穴を1.5mmに広げました。ここにWAVEのH-EYES mini3 クリアを入れる予定です。
テールライトも周りのモールドを削り、1mm穴にしました。これにもWAVEのレンズを入れます。

また、片方の運転台の向かって左の屋根まであがる手摺を削りました。

↓手摺あるほう

鉄コレ雄別鉄道 キハ49200yからキハ21製作-3

↓手摺無しのほう

f鉄コレ雄別鉄道 キハ49200yからキハ21製作-5

昨日の作業はこれだけ。次はトイレ窓を作る作業をする予定です。その後下回り。最後に色塗りの工程です。
どちらにしても、時間をかけてゆっくりと作業をすると思います。色を綺麗に塗れるかが不安です。