久々のC11トラムウエイのディテール加工の記事です。C11 171号機に近づけるように加工をしています。C11 171号機は動態保存機で現在も活躍中ですが、加工のモデルはC11 171号機の現役時代、まだ北海道・道南の長万部機関区に所属していた時代です。
今まで行った加工は、北海道仕様のSLに定番の、バタフライスクリーン、ドーム前手すり、テンダーの蒸気暖房管の追加、そして前後の標識灯、増炭囲い、公式側の速度検出装置、泥だめ、乗務員ステップの各パーツの追加、後方カプラーのKATOナックルへの交換でした。
今回は、後方側のスノープロウと、二子三方コックの追加、さらに前回追加したものの、C57パーツセットに入っていたものを使ってしまったため、ちょっと大きすぎた泥だめを銀河モデルのC11用に変更します。
まずは、スノープロウです。長万部時代のC11 171は複線用のスノープロウを付けていたようです。瀬棚線や長万部‐黒松内などの単線区間を多く走っていた蒸気と思いますが、なぜ複線用なのでしょう・・・と疑問が残りますが、どの写真を見ても複線用なのです。
スノープロウは、銀河モデルの気動車用の複線用のスノープロウを使いました。C11の後部台車を外し、現物合わせで色々な箇所を削り、スノープロウを台車にはめ込みました。しかし、その台車を弄っている作業の途中で、台車からの集電コードの半田付けの箇所が取れてしまい、集電不良に陥ってしまいました。再度半田付けを試みましたが、このコードの長さがギリギリで、私の未熟な技術では思うように半田付けができません。そこで、極細のリード線を入手しリード線の延長を行い、無事修復できました・・・が、走行はギクシャクするようになりました。また今度集電関係のチェックなどを再トライしてみます。今は疲れました。トラムウエイのC11は扱いが難しいですね。プロポーションは良いのですが。
これだけで、久しぶりのC11 171号機の加工は出だしから挫かれました。
二子三方コックも銀河モデルのものです。これは非公式側のキャブ下に付けます。銀河モデルの二子三方コックに接続している配管を真鍮線で付けています。泥だめも銀河モデルのC11用です。前回付けたものを外し付け替えました。
今回の作業はここまでです。下は今の時点でのC11 171号機の写真たちです。接着剤のはみ出し跡や、塗装の粗さがあって、とても完成度が低いですが、今の時点このような感じ・・・。
C11 171号機がけん引するJR北海道の「冬の湿原号」は2020年の冬の運行で20周年を迎えたようです。現在のコロナ禍の中、この冬の運行はどうなるのでしょうか。JR北海道の路線を走る唯一の蒸気機関車 C11 171には、長く北海道の大地を走ってもらいたいものです。そのような願いを込めて、現役のC11 171号機のディテール加工の作業は続きます。
↓今までの加工作業の記事はこちら。
antiquity-closet.hatenablog.com
↓種車はこれです。