Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

オハフ46-501客車 六郷鉄道記念公園 -アカゲラ舞う田舎町の公園

 近所の公園、六郷鉄道記念公園の車掌車ヨ7913を先日紹介したが、今日はその横にいる客車オハフ46-501を紹介する。こちらも車掌車と連結されている側のデッキには入ることができる。逆側も以前は入れたのだけど、今年は鍵が開かない。
自分は客車のデッキに入り、客になりきり、先頭の車掌車のデッキに立つ運転手役の子供たちと列車ごっこをする。最近まではこれがこの公園の遊び方であった。外観はまずまず綺麗目なのだが、雪止めの処理が施された屋根や床下に錆やほころびが目立ってきている。また客車の車内は天井が落ちかけていたりして残念な様子。これは車内には入れまい。鉄道文化財の保存は難しいのだなと思う。

オハフ46-501 3

オハフ46-501
オハフ46-501 2
オハフ46-501 4

オハフ46-501 歯車発電機

さて、このオハフ46 501は改造されて今の状態になったようである。以下は調べた情報。

オハフ46 500番台は、国鉄スハ43系客車に分類される。スハ43形として製造された種車の台車をTR23に交換(オハネ17形の改造に伴い、必要となったスハ43のTR47台車をオハネに持っていき、余ったTR23と交換。)し、ス級からオ級に軽量化されたオハ47がベースになっている。このオハ47のうち、オハ47-1がオハフ46 501の種車となっている。尚、このオハ47-1のTR23形台車は、そのままでは心皿面高さの低いスハ43に装着できないため、心皿と側受部を改造し、さらに円筒コロ軸受に改造したTR23Hとなっている。オハ47-1を緩急車化し、北海道向けに客窓の二重窓化等の耐寒改造と、台車はベルト式発電機から歯車駆動方式の車軸発電機に変更し、オハフ46 501となった。オハフ46 500番台への改造は昭和48年~52年の間に5両行われたそうである。

オハフ46- 501 TR23H台車

TR23H台車 歯車発電機
TR23H台車

1974年の北海道内客車配置表によると、この頃は札幌に所属している。現役末期(1983年)の配置 では、室蘭客貨車区で運用は室蘭・函館本線とのこと。1985年12月廃車。

オハフ46- 501 客室-1

オハフ46- 501 車内
オハフ46- 501 車内-2

改造に改造を重ねてという感じ。こういう変遷をたどるのも、旧型客車の面白いところ。どうやら胆振線を走っていたわけではなさそうだけど、函館本線では運用されていたようなので倶知安には来ていたのかな。残しておきたいノスタルジックな雰囲気が漂う旧型客車。