昨年、2023年夏、岩見沢市に用があり、ついでに岩見沢市九条東みなみ公園に静態保存されている、C57 144と、D51 47号機を見てきました。
室蘭区にも居たことがあるC57 144。
C57 144はキャブが密閉されていない普通の開放キャブ。岩見沢のC57として有名な135号機は晩年の北海道仕様のC57に多い密閉型ですが、こちらは開放型。北海道にやってきたのが1962年でその頃には、密閉キャブ化改造のピークは過ぎていたのでしょうか。
それでも切り詰めたデフや、旋回窓はある一方、道内機につきもののボイラ上の扇形をした手すりが無いなど、特徴的な機関車だったようです。
C57 144は、三菱重工業神戸造船所で製造されています。
1940年10月製造後、東京局 高崎機関区へ配属となります。1952年3月には金沢、その後富山を経て、1962年6月、北海道へ渡り室蘭機関区に配属されます。晩年の1968年には岩見沢機関区へ移動し、1976年3月に廃車となります。
その後は、北海道岩見沢市の「はぎぞの公園」に設置、昭和57年からはその公園の工事のため、現在の「九条東みなみ公園」に移設され、静態保存されています。
岩見沢市SL保存会が清掃や冬囲い、その他の保存整備をされているそうで、状態は良いと感じられます。このような良い保存状態がいつまでも続くよう願います。