Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

岩見沢市9条東みなみ公園の D51 47

  2023年夏、岩見沢市九条東みなみ公園に静態保存されている、C57 144と、D51 47号機を見てきました。

D5147 岩見沢のナメクジ 1

D5147 岩見沢のナメクジ 2
D5147 岩見沢のナメクジ 3


 今日はD5147号機にスポットを当ててみます。

  D5147は、いわゆる1次型、通称「なめくじ」。煙突、給水加熱機、砂箱、蒸気ダメ全部をカバーで収めた独特の形態です。札幌市にあるD5111や神居古潭のD516 新得のD5195が現在道内に静態保存されているなめくじ型で、合計4両中の1両です。

D5147 岩見沢のナメクジ 4

 

D5147 岩見沢のナメクジ 5
D5147 岩見沢のナメクジ 6
D5147 岩見沢のナメクジ 7

D5147 岩見沢のナメクジ 8

 ちなみに、D5147、D5111は密閉キャブで、D516、D5195 は開放キャブ。

 この釜が北海道に来たのは1938年のようで、同じ公園に保管されている開放キャブのC57144が北海道に来たのは1966年。早くから北海道に転属になった釜はやはり密閉化の改造をされているのですね。

 切り詰められたデフや、コの字型の手すり、運転席側の旋回窓など、北海道の蒸気機関車のマストアイテムがしっかり揃ったナメクジというところでしょうか。

D5147 岩見沢のナメクジ 9

D5147 岩見沢のナメクジ 10
D5147 岩見沢のナメクジ 11

 さて、この釜は、日立製作所笠戸工場にて1937年に製造されています。

 1937年東京局高崎機関区配置になりましたが、すぐに1938年に11月、北海道に渡り追分機関区に転属、そして翌月には岩見沢第一機関区に配属され、1973年、廃車になるまでずっと岩見沢で過ごした釜だったようです。まさに岩見沢市ゆかりの蒸気機関車

D5147 岩見沢のナメクジ 13

 こちらも岩見沢SL保存会の方々が大事にメンテナンスをされているそうです。状態は良さそうですね。C57同様、キャブの中にも入る事ができ、子供たちの声も聞こえてきました。

D5147 岩見沢のナメクジ 運転台

 あと十数年でこれらの機関車も誕生から100年を迎えます。過去の遺産をこれからも大事にしていってほしいです。