2013年秋。もう5年以上前のことです。今は東武鉄道「SL大樹」となり活躍中のC11 207号機が引く、SLニセコに家族で乗車しました。当時はまだ末っ子は生まれていなかったなと写真を見返しました。
SLニセコ号は、2000年4月1日から運行していましたが、私たちが乗った翌年の秋、2014年11月3日で終了してしまいました。C11 207はその後、東武鉄道に無償貸与されました。
大人になってから初めて乗ったSL牽引の列車がSLニセコ号だっただけに、非常に残念でしたが、北海道ではないにしても、今も走れる環境が整ったことは喜ばしい事でした。
C11 207号機は、日立製作所笠戸工場で1941年に製造され、すぐに北海道に配属。1973年まで静内・苫小牧に居り、日高線で活躍しました。蒸気機関車末期の1973年、長万部機関区に転属し、瀬棚線でSLさよなら列車を牽引、1974年10月に廃車となっています。
その後、ゆかりの地静内町で静態保存されていましたが、2000年、JR北海道の動態保存対象として、苗穂工場に入場・復元工事を開始し、2000年10月から復活しました。
C11 207号機の特徴は2つ目のライト。これは前も後ろも2つ目になっており、日高線の落石・濃霧等、厳しい自然状況に対応するためのヘッドライトです。
旧型の客車もレトロ感満載。私にとっては、小学生の頃に乗車したことがあるかどうか・・・くらいです。
ちなみにこれらの車両はJR東日本から購入したもののよう。
1号車 - スハフ42 2261(座席車)、2号車 - オハシ47 2001(カフェカー)、3号車 - オハフ33 2555(座席車)、4号車 - スハフ42 2071(座席車)という編成だったようです。
北海道の自然は美しく、時に厳しい。それに対処するための装備の重厚さと機能美が備わった北海道の蒸気機関車。小型のC11であっても逞しく見えます。
思い出深いSLニセコ。いつの日かまたこの地に帰ってきていただきたいものです。