C623。私が小学生の頃、静態保存から復活してC62ニセコ号として小樽―ニセコ駅を走っていた機関車。
小学生の頃、友達とそのお父さんに倶知安まで連れて行ってもらって、当時父からもらったおさがりのフィルムカメラで写真を撮った記憶があります。その写真はもう残っていませんが、どんな写真を撮っていたのでしょう。叶うことなら見てみたいものです。
子供だったので、その時に見た大きなボディと全身から吹きあがる蒸気に圧倒されたのを覚えています。うちの子がC11や小樽のアイアンホース号を見ても大興奮なので、動いているC62をみたら、私の子供の頃と同じように衝撃的に感じるのではないかなあと思います。
さて、C623ですが、現役時代はC622をはじめとする函館本線のC62と重連で急行ニセコなどを牽いた、多くの鉄道ファンを魅了した機関車です。1948年にC622などとともに日立の折戸工場でD52ボイラを用いて改造されました。1956年まで東海道本線で活躍した後、1956年、北海道の小樽築港機関区に渡ってきました。北海道に最初に来たC62だったようです。その後、1971年まで急行ニセコをはじめとする、函館本線の急行列車をけん引し、1973年、137レ牽引(長万部-小樽間)で現役を引退しました。
しばらく小樽・手宮の北海道鉄道記念館で静態保存されていましたが、1987年~88年まで苗穂工場で復元工事を受け、1988年から1995年までC62ニセコとして、この地を駆けていた機関車です。
もう一度C623が復活して走る姿を見たい方はたくさんいらっしゃるでしょうが、JR北海道では叶わぬ夢でしょう。
そんな願いは模型で再現。こちらも前回記事でアップしたC62 2と同じくKATOのC62 3北海道型です。本当によくできています。子供の頃、一番最初に入手した蒸気機関車の模型がKATOの旧C62でした。その頃は実物と結構違うところが目につきましたが、デフに穴を開けるくらいが精一杯でした。
時々このC623を眺めては子供の頃の記憶を蘇らせています。