Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

大正~昭和の面影。レトロな駅舎が残る「幌似鉄道記念公園」

 先日、通りがかりに旧岩内線、共和町にある「幌似鉄道記念公園」に立ち寄ってみました。何回かこの横を通ったことはあるのですが、立ち寄ったのは初めてでした。木造駅舎がなんともレトロでいい感じす。

幌似鉄道記念公園

幌似鉄道記念公園-3

 この駅の開業は岩内線開通から7年後の1919年12月5日ということです。この木造駅舎はいつ建てられたものなのか、調べても分からなかったのですが、大正~昭和初期の面影が残る駅舎です。また、貨物ホームにあった上屋も残されています。

幌似鉄道記念公園-2

 ホームには旧型客車スハフ42形スハフ42 257、ワフ29500形ワフ29587有蓋緩急車が2両連結されて保存してあります。スハフ42。TR47台車には、台車懸架歯車式発電機が付いています。

スハフ42 507-3
スハフ42 507-2
スハフ42 507
ワフ29587有蓋緩急車

スハフ42車内

発電機付き台車

台車 TR47

 元々は、単式ホーム1面1線と側線1本、ホーム切欠き部分の貨物ホームと貨物側線が1線があったそうですが、ちょうど幌似駅跡地に国道276号線のバイパスが通ることになり(2007年)、本物のホームと線路は撤去、貨物ホームも埋められました。駅舎と貨物上屋は、元々の場所から数十メートル離れた現在の場所に移設され、ホームと線路は新造、保存車両も移動されたそうです。

幌似鉄道記念公園-5

 また、同駅は1967年の映画「旅路」(私は観たことはありませんが)の中で、主人公が勤務していた駅のロケ地となったことでも有名なのだそうです。映画の中ではその駅は「塩谷駅」として登場しているそうです。当時でも古い駅舎ということで、この幌似駅が使われたのだろうと思いますので、やはりこのレトロさは貴重です。
 この日は残念ながら閉館で駅舎内には入れませんでした。
 駅舎内には、きっぷうりばや運賃表、スタンプやレール、手荷物小荷物の一時預り所の札、さよなら岩内線快速いわない号のヘッドマーク、鉄道保安用具などが展示されているそうです。

幌似鉄道記念公園-4

 ノスタルジックな木造駅舎と周囲ののどかな風景。傍らでホッと一息つくと何か居心地の良さを感じます。