Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

昔ながらのローカル線の風景 - JR函館本線・小沢駅

  ある程度規模の大きい駅は建て替えたり、周囲が開発されたりして、数年たつとガラっと風景が変わるものです。

 しかし、小さな駅は昔ながらの風景が随所に見られ、何かノスタルジックな雰囲気を感じます。

JR函館本線・小沢駅

 ここ、小沢駅はJR北海道函館本線の小さな駅。かつての岩内線(昭和60年に廃止)との分岐にあたる駅でした。過去のことは映像でしか見ることができませんが、2つ目の岩内線の9600が停車していた横には、C62重連牽引の急行ニセコも停車している。そんな風景が1960年代には日常の風景だった、そんな駅だったようです。

函館本線・小沢駅の跨線橋

 私が今見ることができる小沢駅の風景。今は、臨時の急行列車が季節的に走る数本だけ。貨物列車も走らない、1~3両のローカル気動車が走るだけの本当にのどかな、ローカル線の一駅です。

 この駅は、明治37年函館本線(当時は私鉄の北海道鉄道)の開通に併せて開設されています。

函館本線・小沢駅の跨線橋3

 この駅の跨線橋には、「建物財産標」(建物の分類や建物の使用開始(または登録)年月日を示した札)が貼り付けてありますが、ここには「明治」の文字があります。
もしかしたらこれは明治生まれの跨線橋なのかもしれません。

建物財産標・小沢駅の跨線橋

函館本線・小沢駅の跨線橋2

 また、駅の傍らには、旧岩内線用の1番ホーム跡地の標識があります。(現在も使われているホームは当時から函館本線用のホームです。)

岩内線1番ホーム跡地標

 駅前には昔からの銘菓「トンネル餅」のお店があります。これも昔と変わらぬ味です。この日は残念ながら閉まっていました。10年位前に一度食べたことがありますが、素朴な味わいでおいしかったです。近隣なので、また来て見ようと思います。
 小沢駅は、今も昔の風景を残す、何かほっとするような・・・本当の昔を知らない私にとって貴重な駅です。