Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

D51 320号機のディテールアップ加工(KATO D51北海道形から) -2

 KATOのD51北海道形(品番2016-3)を長万部機関区に所属していた現役時代のD51 320号機に見立てるためのディテール追加をしています。この機番についても久しぶりの作業です。

D51 320 蒸気機関車-1

 D51 320号機の話を少し。
 D51 320号機は追分で現役を退いたのち、道内の安平町鉄道資料館に保存されており、現在は2019年オープンした「道の駅あびら D51 ステーション」に移され保存されています。d51-station.com

 保存は一応、静態保存です。保存されているD51 320号機は、テンダーにコンプレッサーを積んでいるそうですが、完全に自走するのは難しいようです。普段は展示されている道の駅の車庫内にいるそうなのですが、年に数度、屋外展示をするそうです。屋外展示する際は、ディーゼル車にけん引されて庫から出てくるようですが、搭載したコンプレッサーによりシリンダーからシュッシュッと音を立てて力強く蒸気を吐き出す様子が見られるとのことです。一度見てみたいものです。元機関士さんなどからなる安平町追分SL保存協力会の整備のおかげで何より保存状態が非常に良いとのこと。いつか復活蒸気としてD51 320号機に名乗りを上げてほしいですね。C62 3、C11が牽引したSLニセコ号が無くなってしまった山線でのD51 320復活なんていうのはどうでしょうか。今のJRの状況では難しいでしょうかね・・・。

 

さて、話は戻ってNゲージ模型のD51 320の話です。
KATOのD51北海道形は本当によくできていますので、あまり手を加えたいところが見当たりません。結局どこを弄ろうか、じっくりD51 320を見たものの、今回も大きな作業をするには至りませんでした。
下は今回作業後の写真です。

D51 320 蒸気機関車-3

D51 320 蒸気機関車-4

D51 320 蒸気機関車-7

D51 320 蒸気機関車-9

D51 320 蒸気機関車-8

今回は、まずテンダーです。
先日、テンダー側のカプラーを想い出したようにアーノルドからCSカプラーに交換したので見栄えよくなっているテンダーですが、定番のディテール変更、ATS車上子を変更しました。ATS車上子を製品のものから銀河モデルのものに交換しています。とはいえ、D51のテンダーは前後の台車の間が狭いのでほとんど真横・下側から見ないと分かりません。今1つもの足りず・・・。

D51 320 蒸気機関車-5

D51 320 蒸気機関車-6

 もう1つは、前照灯副灯(シールドビーム灯)をガンダムマーカーのシルバーで塗り、ウエザリングパウダーを少しかけてみました。D51 320も他の蒸気と同様、写真をみているとシールドビームが磨かれて銀が出ている写真があるのですよね。最も走行中は煤で黒くなるのでしょうけど。ちょっとしたアクセントになります。

D51 320 蒸気機関車-2

D51 320。あとは何しようかなっと。

 下はD51標準形。今D51北海道形はAMAZONでは出ていないんですね。

KATO Nゲージ D51 標準形 2016-9 鉄道模型 蒸気機関車

KATO Nゲージ D51 標準形 2016-9 鉄道模型 蒸気機関車

  • 発売日: 2019/06/27
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

キハ22 がやってきた。(TOMIX)

キハ22がわが押入れにやって来ました。
キハ22は、幼少の頃、故郷の町から函館に出かけるのに乗った列車、快速「せたな」で乗った記憶があります。既に当時の快速「せたな」の編成ではキハ40が主流だったかもしれませんが、キハ22のケースもあったような気がします。しかし、私が幼少の頃は既に首都圏色になっていたと思います。一般色は1978年頃から首都圏色になっていったようです。

キハ22 TOMIX -1

やってきたキハ22は、やはり蒸気たちの時代ということになりますので、一般色、ツートンカラーのものになります。私の幼少期には馴染みのない一般色なのですが、蒸気の時代のキハ22はこれです。雰囲気が出ています。

キハ22 TOMIX -9

製品はTOMIXの品番2478 (M車) です。こちらも中古品です。まだパーツやインレタが付けられていない、状態の良さそうなものです。ただ1点、幌が片方無く、パーツもありませんが安価で入手できました。

キハ22 TOMIX -7

キハ22 TOMIX -5

キハ22 TOMIX -2

キハ22 TOMIX -3


キハ20系はキハ10系の車体を大型化して昭和32年に登場した一般形ディーゼルカーで、キハ22形は窓の小型二重窓化や乗降扉部分のデッキ化など寒地向けに特化した車両で主に北海道や北東北で使用されました。まさに北海道ローカル線の主役的車輌です。(Tomixの説明書きを拝借しました。)

キハ22 TOMIX -6

キハ22、車体番号はどうしようかと悩んでいます。
私の蒸気たちは往年の長万部機関区に出入りしていたものという設定でディテール変更をしているのですが、長万部機関区所属の気動車はキハ21形だったようです。キハ22で長万部に出入りしていたと考えられるものは、函館、室蘭、倶知安、苗穂に所属していたものです。

TOMIXのキハ22 一般色はキハ22-1から、キハ22-170のベンチレーターが6個の1次型をプロトタイプとしているとのことですが、インレタにあった、キハ22-67かキハ-71が今のところ有力です。製造から1973年3月まで函館にいたようで、その後稚内、1982年廃車という事です。少し廃車が早すぎるのが残念ですが・・・。
まだ迷っています。

そのうち加工していきます。とりあえず、パーツを付けてみます。 

C62 2号機 ディテールアップ 軽加工(その2) KATO C62北海道形から

 今日は久しぶりにC62 2号機スワローエンゼルを取り出しました。

 KATOのC62 2号機、3号機の北海道形は、本当によくできたNゲージ模型で、手を加える必要性はあまり感じません。

 

 小学生の頃、KATOの旧品番のC62を父に買ってもらい、当時C62ニセコ号として復活したC62 3号機に何とか似せようと努力してデフに穴を開けたり、重油タンクをプラ板を重ねて作ってみたりとした記憶が懐かしいです。当時は今のようにインターネットで情報を調べたりできず、通販なども難しい時代でした。田舎町の小学生には、銀河モデルなどのディテールアップパーツを入手する術はありませんでした。結局ほとんど何もできず、「鉄道模型趣味(これは近所の書店に置いていた。)」などの雑誌にあった作例や、1度だけ倶知安まで行って撮ったC62 3の実車の写真と比べて、似てないところをどうしたらいいのか途方に暮れたものです。今手元にあるC62は2号機と3号機の作り分けまでなされていて、当時の私がみたらパーフェクトな一品でしょう。

C62 2 北海道形 -1

 本当に下手に手を加えてしまうことで、駄作にしてしまうような気がして気が引けていたのですが、少し気になるディテールで、簡単に追加できそうなところに手を加えてみることにしました。
 今日はC62 2号機 北海道形の軽加工 その2です。写真は加工後です。

C62 2 北海道形 -2

C62 2 北海道形 -3

C62 2 北海道形 -4

C62 2 北海道形 -5

 今回は以下の箇所の加工をしました。
①空気作用管の配管止め・・・これは「Nゲージ蒸気機関車」様のサイトを参考にしました。黒塗りしたマスキングテープを細く切り出し、所定の場所に貼っています。マスキングテープの粘着が弱く、細かな作業で結構疲れました・・・。

C62 2 北海道形 -6

②ATS車上子の交換・・・銀河モデルのパーツを使いました。製品のものを切り取り、テンダーを分解し、裏からパーツを貼っています。このパーツ、D51の加工でも使いましたが、線が細い(板が薄い)ので台車を付けるまで壊れそうでいつも心配です。

C62 2 北海道形 -7

C62 2 北海道形 -8

③蒸気暖房ホース・・・銀河モデルから出ているのですが、通販で買うと送料もかかって高いので、真鍮線で自作しました。真鍮線(0.4mm)を似たようなな形に整形して、末端に細い導線のカバーを付けています。フックの部分は0.3mmのプラ板の細切りです。全体的にちょっと大きすぎました。

④テンダー後部のネズミ返しのゼブラ塗装・・・ラベルシールにゼブラ模様を印刷して貼ってます。(これは少し前に貼ったのですが、既に色が取れてきました。)

C62 2 北海道形 -9

⑤デフ‐ボイラに渡す架線注意表記・・・0.2mmの真鍮線をデフ-ボイラに渡し、そこにレボリューションファクトリーの架線注意ステッカーを貼りました。


⑥ドーム前手すり交換・・・これは交換すべきかしないべきかかなり悩みました。銀河モデルのものは、C62には明らかに少しオーバースケールです。しかし線は細い。どちらを取るべきか・・・です。悩みましたが線の細さを取りました。所有する他のD51北海道型もこれに変えているので、製品の太さがどうしても気になるのです。製品の手すりを切除し踏板を少し削り、銀河モデルの手摺が付いたドーム前踏板を貼りました。

C62 2 北海道形 -10

⑦増炭版・・・製品のテンダーにある増炭版は木目を表現した波々模様が不自然です。思い切ってこの模様をやすりで削ってしまいました。(削ったつもりが薄く残っています)

 以下は、C62 2号機に特化した工作です。
重油併燃タンクの上面の左手摺の削除・・・ネットで他の方の作例を見ていて、C62 2号機にはこの箇所の手摺がついていないという事を知り、実車の写真を調べてたらも確かにそうでした。製品のモールドを削りました。

C62 2 北海道形 -11

⑨煙室扉手摺留め部・色挿し・・・これもC62 2号機で良く拝見する作例です。手すりを外してタミヤのペイントマーカーで塗ってみましたが、色付きが良くなく、手すりを再取り付けする際に剥がれた箇所があります。逆にはみ出しもあり。今度また再塗装しようと思います。

C62 2 北海道形 -12

 今日の作業は以上です。


 本当に些細なところばかりの加工ですので、さほど効果が分からないかもしれませんし、加工が下手なので元のままの方が良かったかもしれません。しかし、これがまさに楽しさなのですね。

 このC62 2。蒸気機関車末期の函館本線急行「ニセコ」の運用では、スター的存在として知られています。しかし、実際は、あまり調子は良くなかったという事は、函館本線のC62が好きな方は大方ご存知の事実です。C62のWikiに、こんな記事を見つけました。


函館本線の山線(長万部~小樽)区間の急行運用は、C62が北海道に投入される前はD51重連でした。C62が投入されてからは、C62形重連、または前部補機D51形と本務機C62形による重連に変更されました。C62重連では、除煙板に「つばめマーク」が取り付けられたC62 2号機が重連の先頭に立つ「前補機」となる運用が多かったようです。これはファンサービスが目的ではなく、C62 2号機を前補機で運用すると、前補器は長万部駅でその日のうちに折り返して検修陣の待つ小樽築港機関区に帰着できるというメリットがあるためでした。


 本務機は、函館まで行くので、翌日まで小樽築港に帰れず、基本的に検修がノータッチとなります。しかも海線での高速走行を行う本務機は負担が大きいものでした。つまり前補機は運用による負担が軽く、東海道時代から不調気味で乗務員からも信頼の薄いC62 2を前補機として限定運用することは、検修側・運用側の両者にとって望ましかったようです。


 乗務員経験者の談話では、「小樽のC62は1両1両特徴がありました、C62 2号機は息づかいが弱いというか力がなかった、C62 3号機は安心して乗れるカマでした。」と話されており、また検修責任者も「C62 2号機は蒸気騰がりが良くなくて、できるだけ函館までの往復仕業には投入しないようにいていた」と話していたそうです。また「C62 2号機の廃車を何度も札幌鉄道管理局に要請したが聞き入れてはもらえなかった、人気のある車両だったからでしょうか」とも話されていたそうです。」


 不調な機関車。私も年齢を重ね、ちょっと無理をすると体を傷める事が多くなってきました。C62 2は、実は調子が悪かったのに、「つばめ」を背負ったスターであったために、働かざるを得なかった。同情してしまいます。

 

↓ 今までの加工はこちら。

  そういえば、こんな本が出ているのですね。中古でも高価になっていて、手が出ませんが、元の値段で売っているならば、是非見てみたいものです。

 

 Nゲージ C62 2 北海道形 KATO  2017-2はこちら ↓

荷物車 マニ60

 荷物車。KATO製の型の古いマニ60です。車体番号は2540です。これも数百円で入手した中古品です。KATOカプラーに交換した以外は全く手を加えていません。荷物車も幼い頃の記憶にあります。宅急便などなかった時代に小口荷物輸送用車の代表として全国各地で活躍していました。車両側面に荷物を積み降ろしをするため、旅客車両に比べて幅が広いドアが設置されています。しかし荷物車は、郵便車や車掌車と同じように、いつのまにか見ることが出来なくなってしまいました。

荷物車 マニ60

荷物車 マニ60 -2

 荷物輸送について、Wikiに以下の記述を見つけました。

国鉄の荷物輸送量は、道路事情の改善や貨物自動車の普及と高性能化などによって1963(昭和38)年度の1億5,847万個をピークに以後減少し、1984(昭和59)年度には3,745万個に落ち込み、鉄道小荷物制度が宅配便に押されて廃止されたため、例外的に残った後述の新聞輸送列車を除き、1986年(昭和61年)11月1日の白紙ダイヤ改正をもって運行を終了した。」

郵便車の運用終了と似た時期に無くなってしまったようですね。
でも荷物車というものはなぜ、貨物列車として運用されなかったのだろう。と少し疑問に思います。
貨車として扱って、貨物列車とした方が何かしっくりくるような感じもします。


これについても、Wikiに以下の記述を見つけました。
「荷物車は、構造上貨物車に準じていたり、外見が貨物車同然の車両もあったが、扱い上はあくまで客車の一つとされている。これは、荷物列車が旅客列車であり、元をただせば、荷物車が旅客の手荷物を輸送するものとして旅客列車へ連結されるかたちで運行され始めたという歴史的経緯による。そのため、大抵は旅客列車に連結して運行されていた。また、主要な幹線では、荷物車のみで編成された荷物専用列車も存在する。」

 

「マニ60形」は、「60系客車」に分類される荷物車です。「60系客車」とは、戦前に製造された木造客車の車体を鋼製に改造した客車のグループを総称しているものです。尚、模型のマニ60の車体番号2540の所属は北スミ(東京北鉄道管理局の隅田川客貨車区)となっています。2540番が北海道まで来ていたかどうかは調べられていないのですが、同じ北スミ所属の2539番は急行ニセコ編成に入っているようです。はるばる遠く東京から青函連絡船にも乗り、北の大地に荷物を運んでいたマニ60。古き良き時代を思い起こさせる、そんな模型です。

D51 146号機の工作‐了(KATO D51リニューアルモデルから)

 先日の作業にて、KATOのD51標準型(リニューアルモデル)からD51 146号機を製作する工作はここで一旦完成としておきます。模型工作完了としたD51 146号機(Nゲージ)の写真です。

D51 146 -1

D51 146 -2

D51 146 -3

D51 146 -4

D51 146 -5

D51 146 -6

D51 146 -7

 このD51 146号機は開放型キャブの普通の北海道仕様のD51で、現在真岡鉄道のSLキューロク館に保存展示されています。普通の北海道仕様のD51なのですが、D51 146号機独特の表現もいくつかあり、模型ではそれを再現しています。

 また、このD51 146号機は現役当時の長万部機関区所属時代(この機の現役時代には、長万部岩見沢と移動しています。詳しくはこちら ↓)

の姿をモチーフとしておりますので、現在の真岡のD51 146とは少し異なるディテールの箇所もあります。

D51 146号機の現役仕様の主な特徴的な表現は、

重油併燃タンク

②点検窓蓋付デフ

③公式側蒸気暖房管の配管位置

④非公式側油ポンプ箱がランボードの上にある。

⑤給油装置の試験弁に耐寒型では普通は付いているカバーが無く、ランボード上に普通とは90度向きが変わっている。

⑥キャブの後部に縦に走る手すりの形状が公式側と非公式で異なる。⑦キャブ窓のバタフライスクリーンの高さが公式側と非公式で異なる。

という感じです。①②以外の特徴は、保存機となった今の真岡のD51 146号機でも見られます。

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D51 146 -9

一旦完了としますが、例えば、火室上部の配管は元のディテールをそのままにしていたりと、まだ弄れる箇所は残されてます。今後またディテールを追加するときには掲載しようと思います。

 真岡鐵道SLキューロク館で保存されているD51 146は、自走可能な動態保存です。とはいえ、石炭と水による水蒸気を使った蒸気機関車本来の動力方式とは異なり、この水蒸気の代わりに圧縮空気を放出する力を用いてシリンダーを動かし車輪を動かすという方法です。操作方法や動く仕組み自体は現役の蒸気機関車と変わりはありません。

 蒸気機関車蒸気機関車本来の動力のまま復活させるには、修理をすることももちろん重要ですが、走らせるための維持費も必要となり、財政的な負担も大きいということは周知の事実です。復活したC62 3号機もそうして静態保存に戻ってしまいました。D51 146は、圧縮空気を動力源とする機関車に改造され、あまり財政的な負担がない形で「復活」となりました。C62 3も圧縮空気による「復活」はできないものなのでしょうか。

 D51 146は、現役引退後、静岡市に保存されていました。一時、市は老朽化を理由に解体、撤去を計画しました。しかし、市民、鉄道ファンから、D51 146をなんとか残したいという運動が起こり、解体は取りやめとなりました。譲渡先が公募され、幸い真岡市が名乗りをあげ、D51 146は2015年9月に真岡鐵道SLキューロク館に移されました。そしてさらに、このように自走できるように整備されたという事は奇跡的であると思います。

 そんなD51 146。昔故郷の町を走っていたSLが、今場所は変わっても生きている事はうれしい限りです。そんな想いをこめて、模型工作は続きます。


↓ 過去のD51 146号機の加工記録は以下からどうぞ。

antiquity-closet.hatenablog.com 
製作のベースにした、NゲージKATO D51 標準型 2016-9はこちら ↓

KATO Nゲージ D51 標準形 2016-9 鉄道模型 蒸気機関車

KATO Nゲージ D51 標準形 2016-9 鉄道模型 蒸気機関車

  • 発売日: 2019/06/27
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

D51 146号機の工作‐⑩(KATO D51リニューアルモデルから)

久しぶりにケースから取り出したD51 146号機です。
今日加工したのは実は一か所だけです。記事に書くほどではないのですが、久しぶりのD51 146号機の加工ですので簡単に書いておきます。今日は回転火粉止を少しだけ加工しました。


今回、D51 146号機の制作にあたり、銀河モデル製の回転火粉止を取り付けていました。銀河モデルのD51用の回転火粉止は、既に廃番で色々お店も探しましたが、在庫を見つけられませんでした。そんな中、C57の北海道パーツセットを入手できたのですが、その中に回転火粉止があったので、それを取り付けています。どちらにしても廃番になったものもKATOの旧製品向けのはず。リニューアルしたKATOのD51には合わないでしょう。C57用を付けたところ、ちょっとサイズが大き目ですが、良しとしました。
今回の加工は、この回転火粉止への給油管を付けるところ(給油器?)の取り付けです。

D51146 回転火粉止 給油器

エッジングパーツの端材の先に接着剤を載せて作りました。ちょっとサイズが大きめになってしまったでしょうか。

D51146 回転火粉止 給油器(模型)

D51 146号機の実機写真でもこの部分はまぁまぁ目立ちますし、僚機のD51 320号機(KATOのD51北海道型)には製品のディテールとして付いている表現なので、これが無いと不自然と思っていました。私的にはまずまずの出来ですが、もうちょっと似せたい気持ちはあります。

オハフ46-501客車 六郷鉄道記念公園 -アカゲラ舞う田舎町の公園

 近所の公園、六郷鉄道記念公園の車掌車ヨ7913を先日紹介したが、今日はその横にいる客車オハフ46-501を紹介する。こちらも車掌車と連結されている側のデッキには入ることができる。逆側も以前は入れたのだけど、今年は鍵が開かない。
自分は客車のデッキに入り、客になりきり、先頭の車掌車のデッキに立つ運転手役の子供たちと列車ごっこをする。最近まではこれがこの公園の遊び方であった。外観はまずまず綺麗目なのだが、雪止めの処理が施された屋根や床下に錆やほころびが目立ってきている。また客車の車内は天井が落ちかけていたりして残念な様子。これは車内には入れまい。鉄道文化財の保存は難しいのだなと思う。

オハフ46-501 3

オハフ46-501
オハフ46-501 2
オハフ46-501 4

オハフ46-501 歯車発電機

さて、このオハフ46 501は改造されて今の状態になったようである。以下は調べた情報。

オハフ46 500番台は、国鉄スハ43系客車に分類される。スハ43形として製造された種車の台車をTR23に交換(オハネ17形の改造に伴い、必要となったスハ43のTR47台車をオハネに持っていき、余ったTR23と交換。)し、ス級からオ級に軽量化されたオハ47がベースになっている。このオハ47のうち、オハ47-1がオハフ46 501の種車となっている。尚、このオハ47-1のTR23形台車は、そのままでは心皿面高さの低いスハ43に装着できないため、心皿と側受部を改造し、さらに円筒コロ軸受に改造したTR23Hとなっている。オハ47-1を緩急車化し、北海道向けに客窓の二重窓化等の耐寒改造と、台車はベルト式発電機から歯車駆動方式の車軸発電機に変更し、オハフ46 501となった。オハフ46 500番台への改造は昭和48年~52年の間に5両行われたそうである。

オハフ46- 501 TR23H台車

TR23H台車 歯車発電機
TR23H台車

1974年の北海道内客車配置表によると、この頃は札幌に所属している。現役末期(1983年)の配置 では、室蘭客貨車区で運用は室蘭・函館本線とのこと。1985年12月廃車。

オハフ46- 501 客室-1

オハフ46- 501 車内
オハフ46- 501 車内-2

改造に改造を重ねてという感じ。こういう変遷をたどるのも、旧型客車の面白いところ。どうやら胆振線を走っていたわけではなさそうだけど、函館本線では運用されていたようなので倶知安には来ていたのかな。残しておきたいノスタルジックな雰囲気が漂う旧型客車。