Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

Tomix C57 135から 室蘭区 C57 57 を作る-5 (テンダー周り)

 C57 57号機の加工もだいぶ終盤戦に入ってきました。今回は主にC57 57のテンダーについての加工と、石炭水撒き管がメインです。

 

タイトル変わりました。前回までは「小樽築港区の」としたのですが、ふと・・・1960年代後半の小樽築港のC57の運用では長万部機関区に出入りしていないような感じがしてきました。C57 57の長万部機関区での1コマの写真をモチーフにして進めてきた加工でしたが、1960年代後半、C57が長万部に入っていたのは、もしかしたら室蘭区に移籍してからではないかと思えてきました。と思って、長万部で撮影されたその写真を見返してみたら、1969年の写真でした。他にも重油タンクを背負うC57 135が長万部機関区に停ずんでいる写真も1969年。1969年は既に室蘭区に移動した後でしたので、今回から「室蘭区の」となったわけです。室蘭区所属の1年間は小樽(狩勝越え)のなごりの重油タンクは背負ったままだったのですね。岩見沢に行ってから外されたようです。

TOMIX C57 57のディテール加工-1

C57 57号機のテンダーの特徴、C57では大抵の機番で付いているはずのテンダー後端の向かって左上に付いている2本の手摺が無い事です。なぜ無いのか分かりませんが、現存する静態保存機だけではなく、現役時代にも無かったことが複数の写真から分かりました。KATOの旧品番のSLみたいです。そして、大体その位置に標識灯か何かを吊り下げるフックが1つ付いています。まずはこれを再現します。 TOMIX C57 57のディテール加工-テンダー手摺

この手すりは別パーツになっているので外してプラ板でその箇所を埋めてしまいます。それだけです。また、フックについては、エッチングパーツの切れ端から作ってテンダーの上端に接着しました。ちょこんと出ているだけなのでわかりづらいです。

TOMIX C57 57 テンダー手摺除去

次は増炭囲いを取り付けたせいですっかり目立たなくなってしまった石炭を増量します。IMONの石炭を木工ボンドを溶いた液で接着します。Nゲージ蒸気機関車様のサイトで方法は説明されていますので、参考にさせていただきました。ありがとうございます。 

 

そして今回のメインは石炭水撒き管です。キャブ屋根に付いているおなじみ石炭水撒き管。今回は真鍮線とエッチングパーツの切れ端で自作しました。真鍮線0.3mmをTの字に組み管とし、エッジングパーツの切れ端でステーを2本作りTの字の両端に接着します。ステーは屋根の上側に、真鍮線の管は屋根の下側に取り付けました。
C57の石炭水撒き管の写真を見たらそんな感じになっています。C57 57号機も同じ形と思われます。強度が少し心配ですが、とりあえず完成です。

TOMIX C57 57 石炭水撒き管-1

TOMIX C57 57 石炭水撒き管-2

また、先日取り付けた、清缶剤送入装置ですが、C57 57号機ではそのランボードを挟んで真下に何かのカバーのようなものがあったようです。小樽所属の何機かのC57でも同じようなカバー?が見られます。遠目に見た写真しか見つからず、実際こんな形なのかは分かりませんが、遠目に映った写真から、そのようなものをプラ板で作って付けてみました。 

TOMIX C57 57のディテール加工-清缶剤送入装置

TOMIX C57 57 清缶剤送入装置下カバー

最後に、テンダーから離れ、前面の副灯の縁にガンダムマーカーのシルバーを塗ります。その後少しシルバーを汚しました。 

GSIクレオス ガンダムマーカーEX ガンダムメッキシルバー 模型用塗料 XGM100
 

ガンダムマーカー、こういう細かいところを手軽に塗るのに役立ちます。 

TOMIX C57 57 前面

今日の作業はこれにて終了。

TOMIX C57 57のディテール加工-1

TOMIX C57 57のディテール加工-2

TOMIX C57 57のディテール加工-3

↓過去の「Tomix C57 135号機から 小樽築港機関区 C57 57号機を作る」記事はこちら

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↓ベース車はTOMIX C57 135

 

Tomix C57 135 から 小樽築港区 C57 57 を作る-4(カプラー・清缶剤送入装置など)

Tomix C57 135号機から 小樽築港機関区 C57 57号機を作る。本日は小加工です。作業は3つ。
今日の作業終了時の写真から。

Tomix C57135からC5757への加工-1

まずはテンダーのカプラーをカトーのCSナックルに交換します。

テンダーからカプラーポケットを外します。説明書に方法が書いてありました。外したらアーノルドカプラーも外し、ポケット側とカプラー側の突起にはまっているスプリングを無くさないように取ります。CSナックルとスプリングを再び嵌め、カプラーポケットを戻すだけです。無加工で大丈夫でした。

Tomix C57 をKATO CSナックルカプラーへ-1
Tomix C57 をKATO CSナックルカプラーへ-2

 

Tomix C57 をKATO CSナックルカプラーへ-3

CSナックルにすると見栄えが良いですね。TOMIXとカトーでメーカーが違うのに最初から交換を考慮されているような設計。素晴らしいです。

次にテンダーの集電板です。TOMIXのC57 135のテンダーは板台枠の台車ですが、57号機はC57 1次型の一体鋳鋼製台車です。そこでKATOの新C571次形のテンダー台車(2024-1D5 C57 1テンダー台車)に変えたわけですが、集電板の上端が短すぎるようで、テンダー内の集電板に微妙に届かないようで、集電不良を起こします。

C57テンダー台車にC62集電板組込-1
C57テンダー台車にC62集電板組込-1

色々と調べてみると、KATOの新C62のテンダー台車の集電板がより上に長いようで、C571次型の台車枠にもピッタリはまるとのこと。早速手持ちのC62の台車を分解して集電板を拝借してみたところ、本当に上が長く、ピッタリ嵌ります。手持ちのC62を解体するわけにはいかないので、一旦戻し、新C62のテンダー台車を購入して取り付けました。

本日の最後に、非公式側にある清缶剤送入装置の取り付けです。銀河モデルのパーツを使いました。ランボードに1.2mm穴を開けて差込み、固定しました。装置は箱ですが、写真ではその箱の側面に縦に1本棒(管?)が付いていましたので、それも0.3㎜の真鍮線で付けてみました。

Tomix C57135からC5757への加工-2
Tomix C57135からC5757への加工-3

Tomix C57135からC5757への加工-4

清缶剤送入装置は、C57 57号機が室蘭機関区に移ってから外されているようです。また、前照灯の横に副灯が付いたのは小樽築港の晩年のようですが、1枚の写真には、副灯が付き、且つ、清缶剤送入装置が付いているものを見つけたのでそれをモデルにしています。(写真は1969年4月長万部で撮られたものでした。この頃は室蘭機関区所属ですね。)尚、この塗装は筆で行いましたのでムラがあるのが残念です。エアブラシ吹く前にやっておけばよかったと反省しています。

下は今回は加工していない正面と公式側の写真。

Tomix C57135からC5757への加工-5
Tomix C57135からC5757への加工-6

Tomix C57135からC5757への加工-7

さて、この時点で思いあたる残工事として残っているものをメモしておきます。

・テンダーの後端の左上の手すり撤去。
 製品についている手すりは57号機にはありません。これは驚き。

・キャブ後ろの石炭水撒き管。自作しなければなりませんね。

・架線注意表記などの表記。

・副灯の端を銀に。

・メーカーズプレートを川崎車輛に。

  レボリューションファクトリー 4943 製造銘板 川崎車輌(黒) が良さそうですが、
  どこかで見つけられるでしょうか。

・テンダー蒸気暖房管

・テンダー石炭山積み

また次回です。

 

↓ 前回の記事。

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Tomix C57 135 から 小樽築港区 C57 57 を作る -3 (配管・塗装)

さて、Tomix C57 135号機から 小樽築港機関区 C57 57号機を作る、続きです。
今回はここまで行きました。

Tomix C57 135号機から C57 57号機 へ-1

まずは配管です。C57 135号機とC57 57号機の配管はやはり違います。TOMIXのC57 135は良く出来ているので、弄ってガタガタにしてしまうより、細かなところは触れずに一番目立つところを1つだけ変更することにしました。

一番目につくと感じたところ、それは、

C57 57 公式側のランボード沿いの蒸気暖房管

です。TOMIXのC57 135はランボードに平行に走っており、空気圧縮機のあたりで上に上がりますが、ランボードとエアタンクの前を通って再びランボード下に下がり前方に走ります。それに対し、C57 57のものは、ランボードに対し、キャブ側に若干下がったように走ります。また、反対側は空気圧縮機付近でランボード上に出たあとは、ボイラー側に折れ曲がり、ボイラーに沿ってランボード下に潜っているようでした。

 

他にも、キャブ蒸気分配箱から空気圧縮機への布まき配管なども違いがあるのですが、今回はランボード沿いの配管だけにします。これだけでも雰囲気が変わるのではと思いやってみました。

 

蒸気管を真鍮線0.3㎜で形作り、留め具は割ピンで作りました。少し並行過ぎたかもしれません。
尚、給水温め器より前の配管は1本多いので削っています。

C57 57 速度検出装置のロッド

公式側の速度検出装置のロッドを空気圧縮機からキャブ下に渡します。これも0.3㎜の真鍮線です。

C57 57 増炭囲い

テンダーには増炭囲いを0.3㎜のプラ板で製作します。増炭囲いをする箇所の石炭部分を少し削って接着しています。後日、石炭は増炭する予定です。

 

そして、ここで一旦全体を塗装しました。
塗装はエアブラシでイサミヤのカラープライマーを使用しました。キャブ付近のメーカーやSマーク表記はあると雰囲気がでるのでマスキングして残しました。本来C57 57号機のメーカーは川崎車輛で、区名表示は「築」にしたいところなのですが、遠くから見ても読めないので製品そのまま(C57 135は三菱重工TOMIX製品は「岩」区の表示です。)にしています。

 

エアブラシは、本格的ではないのですが、充電式のものを使っています。アマゾンです。蒸気は黒一色ですし、あまり使う機会がないので、これで十分と割り切っていますす。

 

塗装後、ナンバープレート貼り付けです。ナンバープレートはレボリューションファクトリーのC57ナンバー(TOMIX用2)です。C57 57のフロントのナンバーは結構下側に付いているのでそのようにしてみました。少しナンバーの上のくぼみが目立つのと、横幅が合っていない感じですが良しとします。

 

ここで一旦組み上げて、この時点でのC57 57を撮影。だいぶ形になりました。

Tomix C57 135号機から C57 57号機 へ-2

Tomix C57 135号機から C57 57号機 へ-3

Tomix C57 135号機から C57 57号機 へ-4

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↑ 改造前のC57 135です。だいぶイメージが変わりました。

Tomix C57 135号機から C57 57号機 へ-5

Tomix C57 135号機から C57 57号機 へ-6

Tomix C57 135号機から C57 57号機 へ-7

Tomix C57 135号機から C57 57号機 へ-8

 まだちょっと付け足したいものがあるので、それはまた次回。前面の手すりを直したいし、テンダーのカプラーも変えたいし、テンダーの集電がうまくいっていないことも発覚したので、これも直さなければ・・・とまだやる事はありそうです。

 

種車TOMIX C57 135です。

↓ 過去の記事です。

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Tomix C57 135 から 小樽築港区 C57 57 を作る -2(ボイラー周り)

TOMIXのC57 135をベースに小樽築港機関区所属時代のC57 57を作る。今回は小樽築港機関区のC57に共通の装備であった、ボイラー上の重油併燃タンクの取り付けと、デフの交換、前手すりの位置変更、運転台前方の旋回窓の取付、バタフライスクリーンの取り付けなどを行いました。

 

まずは、重油併燃タンクです。銀河モデルのC57用のものがありましたので、これをボイラに載せます。少し真ん中をボイラのRに合せて削り、載せて接着しています。

Tomix C57 135に重油併燃タンク取り付け

↑写真では既にデフも切り落としています。

 

TOMIXのC57 135は重油タンクは載せていないものの、砂箱の後端が重油タンクに合せて垂直に落とされているため、砂箱の加工はしなくてよいため簡単です。

 

重油タンクを載せると重厚感がありますね。多分これは蒸気機関車のスタイル、特に貴婦人と呼ばれたC57のスタイルとしては好みが分かれるところと思いますが、武骨な感じが自分は好きです。

 

北海道のC57は晩年、D51のように北海道スタイルのデフの切詰が行われていますが、1968年頃の小樽所属のC57は、まだデフは切り詰められていません。また、C57 57に限っては結局切詰られることはなく、保存機となった今も標準デフのままです。したがって、デフを標準スタイルに変更しなければなりません。レボリューションファクトリーからC57の標準デフでTOMIXサイズのものが出ているのですが、残念ながらC57 57のデフの点検口の大きさと、点検口の縁どりは同じものはありません。他にいいものが見当たらないので、このレボリューションファクトリーのTOMIXC57 1用のものを使いましたが、57号機のものより点検口が狭く、縁取りがあるタイプになってしましました。

Tomix C57 135 デフを標準デフに変更

元のデフを慎重に取り除き、代わりに標準型デフを付けます。C57はステーが太いので付けやすいです。D51などデフは何度か折ったことがありますが、C57のものは折れにくそうです。

デフが付きました。

Tomix C57 135 標準デフ装着

Tomix C57 135 重油タンク/標準デフ装着-1

Tomix C57 135 重油タンク/標準デフ装着-2

Tomix C57 135 重油タンク/標準デフ装着-3

前手すりの位置も変更します。0.5mmの穴を開けて付けましたが、ちょっと内すぎたのと、向かって右の手摺はランナーから切る時に、手すりの上の球になっている部分を誤って切ってしまったようです。完成後に写真を撮って気付きました。上の球は後日修正します。

Tomix C57 135 前手すり位置変更

運転台の作業に移ります。旋回窓です。
TOMIXのC57 135は現在の仕様。晩年岩見沢所属の頃は今と同じように助手側の旋回窓は無く、運転手側のみ旋回窓が付いています。これは透明の窓パーツにモールドされています。今の保存機のC57 57も同様ですね。

 

しかし、小樽時代のC57 57を見てみると、助手側にも旋回窓が付いています。これは135号機も同じみたいです。そういうことで両方に旋回窓を付けることにします。
元々の運転手側の旋回窓のモールドは削り落としました。そして手持ちの銀河モデルのC62北海道仕様のパーツセットにたまたま入っていた旋回窓の○だけのパーツがあったので、それを窓に接着します。瞬間接着剤で付けてみましたが、たいして白くならず、うまくいきました。

Tomix C57 135 運転台 旋回窓・バタフライスクリーン取付

バタフライスクリーンも銀河モデルのものを側面の窓両方に付けます。タブレットキャッチャーはある時期まで付いていたようですが、小樽でも付いていない時期があったようなので付けていません。

 

久しぶりの工作で少し緊張でした。やはり模型工作は難しい。。。 

 

 ↓ベース車はコレ。

 ↓前回の記事はここ。

↓実物のC57 57はこちらで静態保存されています。

www.steamlocomotivejapan.com

 

キハ21(雄別鉄道49200Y改)の小加工-スノープロウ取付

 昨年、鉄コレの雄別鉄道キハ49200Yをベースに制作したキハ21(側面の窓間隔の違いや、床下機器の違いがあるので、あくまでもキハ21風というものですが)を取り出しました。製作時にやり残していた、スノープロウの取り付けをするためです。今週少し時間があったので取付を行いました。

キハ21 4 雄別49200Y改 スノープロウ取付-1

製作のモデルとした北海道のキハ21。函館近郊で撮影されたキハ21やキハ22の写真を見ると、夏場でもスノープロウは付けたままです。夏場の蒸気機関車はスノープロウは外されていたのに対し、気動車はわざわざ夏と冬で付けたり外したりしていなかったのでしょう。

スノープロウはTomixキハ58系、複線用のスノープロウのパーツを入手できたので、それを利用しました。このパーツは、取り外しが可能なように、車体側に凹、スノープロウ側に凸があり、嵌めこむようになっています。

キハ21 4 雄別49200Y改 スノープロウ取付-2

私のキハ21は北海道仕様ですので、スノープロウは付けたまま。外す必要はありません。従ってスノープロウは床下に接着してしますので、この凸は落としてしまうことにしました。スノープロウはカプラーのカバーを跨ぐように斜めに取り付けられるのですが、カプラーのカバーの高さがスノープロウの脚よりも若干高く干渉してしまいました。そこで、スノープロウの脚を0.3㎜厚のプラ板で嵩上げして接着しました。レールとも干渉せず良い感じで付きました。

やはり北国の車輛にはスノープロウが良く似合います。足回りの重厚感が増すような気がしますので、私の蒸気にはスノープロウは全て取り付けています。これでスノープロウの取り付けは完了です。

キハ21 4 雄別49200Y改 スノープロウ取付-3

キハ21 4 雄別49200Y改 スノープロウ取付-4

キハ21 4 雄別49200Y改 スノープロウ取付-7

キハ21 4 雄別49200Y改 スノープロウ取付-8

今回ついでに、製作時に失敗に感じていた(いや明らかに失敗だった)、妻面の形式・重量の標記インレタを修正することにしました。既にトップコートをしていたので、失敗したインレタを力技で削ぎ落とし、新たに貼り直しします。


しかし、本当にこの細かいインレタは難しい。結局何枚もダメにした挙句、横の車番インレタ(4の数字)も取れてしまい、ボロボロになりました。形式・重量インレタ、車番インレタとも最後の1枚でようやく何とか見れるものとすることができ、終了となりました。

 

↓修正前                 ↓修正後

キハ21 4 雄別49200Y改 スノープロウ取付-5
キハ21 4 雄別49200Y改 スノープロウ取付-6

形式・重量インレタは若干字こぼれし、車番は少し斜めになると、元と比べてもたいして変わりない失敗の様。やらなきゃよかった・・・。インレタは本当に難しいですね。

キハ21 4 雄別49200Y改 スノープロウ取付-9

 少しの時間で終わるはずが、インレタによってかなり時間オーバーして作業終了です。

↓過去のキハ21の記事一覧です。

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Tomix C57 135 から 小樽築港区 C57 57 を作る -1(分解・ロッド色抜き)

さて、3月も終わりに差し掛かりました。先日怪我をしてしまい、例年、自身が忙しくしている冬山の趣味も先日をもって今シーズンは終了してしまいましたので、そろそろこちらの趣味を再開することになりました。

冬前に購入したTOMIXのC57 135号機 → 小樽築港所属 C57 57号機の加工を再開します。
今回行ったのは

①ボディの分解
②テンダー台車の交換
③ロッド類の赤色落とし
④欠落していた合併テコ(コンビネーションレバー)の再現
の4つです。

ボディーの分解については、
いつも参考にさせていただいている、「Nゲージ蒸気機関車様」の下のページを参考にして分解しました。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~toyoyasu/m100710.htm
その結果いとも簡単にできました。的確な情報素晴らしいです。
尚、ボディーを分解した際、前面の煙室扉上の副灯がすぐに外れてきました。小さな部品でなくなってしまいそうですし、副灯は外す予定はないので外れないよう接着してしまいました。

Tomix C57 135号機 分解

Tomix C57 135号機 分解 前面

次にテンダー台車の交換です。ベース車のTOMIX C57 135号機は、昭和49年以降、板台枠台車を履いた二次型のテンダーに替わった後の姿がモチーフです。135号機も含め1次形の小樽築港区所属の頃は全て一体鋳鋼製なので、この台車に交換する必要があります。

Tomix C57 135号機 板台枠台車から鋳鋼製へ変更

今回使用したのはKATOのASSYパーツ 2024-1D5 C57 1テンダー台車です。そのままでは嵌らなかったので、台車の爪を少し削って、ネジを少し緩めで取付ました。集電板をTOMIXのものに変えようかとも考えたのですが、微妙にサイズが異なるため、車輪を嵌めると回転が鈍くなったので止めました。KATOの集電板のままでも集電できているようです。

C57 135テンダー台車を1次形台車へ

次にTOMIXのC57 135号機が保存機をモチーフとしていることによる、メインロッド・サイドロッドの装飾のための赤色ですが、当然原役の小樽築港所属時代には塗られていません。従ってこの赤色を剥がします。

C57 135のロッド赤色

手順としては、一旦、第2動輪に付いているリターンクランクを抜いて外しました。そして、メインロッドとサイドロッドの赤塗りが出ている状態で赤をカッターナイフと針でひたすら削りました。それだけでだいぶ赤色は落ちるたのですが、ぼんやりと赤っぽさが残っている感じがありました。
そこで、ガンダムマーカーの銀で少しロッドのくぼみを塗って仕上げています。元の赤は無くなりました。

C57 135 ロッド色変更- 1

C57 135 ロッド色変更

今日の最後、合併テコです。N蒸気の加工の巨匠からアドバイスをいただいたのですが、私にはその方法を完遂する自信が無く、より簡単な方法で、先端を曲げた真鍮線(0.3mm)を通して誤魔化すという策をとりました。せっかくアドバイスいただいたのに申し訳ありません。少し細すぎるのと結びリンクとの結合点に違和感が残るのですが、走行させてみても問題は無く、ぱっと見は気付きにくいということでOKとしました。真鍮線は金色なので、銀のガンダムマーカーでこれも塗っています。

Tomix C57 135 欠損した 合併テコの修復

次回はボディの加工をしたいと思います。重油タンクを積んでみようと思います。 

今回使用した小物。

テトラ 真鍮線 0.3×250mm 10本入 50011

テトラ 真鍮線 0.3×250mm 10本入 50011

  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

何かと便利ガンダムマーカー

 

 

 

スハ45 33(マイクロエース 急行ニセコバラシの1両)

 こちらはスハ45 33、 マイクロエース スハ45系急行「ニセコ」セットのばらし品です。1両ばらしのジャンク品で、数百円だったのでつい手が出て購入してしまったものです。スハ45は優等列車向けのスハ43を基本構成に、北海道向けに二重窓、歯車式車軸発電機装備、大型蓄電池箱など寒地仕様を導入した車両です。1952年から1954年にかけて53両が製造されました。優等列車だけでなく普通列車にも使用されていたようです。とりわけこの車両を用いた編成では急行「ニセコ」が有名なのは言うまでもありません。

スハ45 33 マイクロエース ニセコ-1

マイクロのスハ45は青サッシです。側面ドアはプレスタイプですが、実車はHゴム窓のあるタイプみたいですね。Hゴム窓ドアのパーツは数社から出てそうなので変えてもいいのですが、そのうちですね。 ↓はTOMIX用ですね。

 床下に歯車式車軸発電機を表現しているようなのですが、ん?という感じ。KATOのように台車側についていればより良い感じがするのですが。また、蓄電池箱はマイクロエースは通常のままとされており大型化されていないようです。

スハ45 33 マイクロエース ニセコ-2

色々なところが残念なマイクロエースのスハ45ですが、旧型客車の雰囲気だけいただきます。
スハ45 33は、1968年、1974年の北海道内客車配置表を参照すると、この当時は函館運転所にいたようですね。しかし、1985年の配置表ではどこにも見つけられませんでした。この間に廃車になったのでしょうか。

まだ子供の頃に乗った思い出深い旧型客車。このレトロ感がいいです。

 

↓はKATO製のニセコセット。セットで買うなら間違いなくこっちですね。