C62 2号機。
1948年日立製作所笠戸工場で改造(D52ボイラ)名義で製造され、1957年まで東海道本線で活躍、以降は北海道へ渡り、小樽築港機関区へ配属、1972年まで函館本線などで活躍した機関車。その後は梅小路蒸気機関車館(現京都鉄道博物館)で動態保存されている。
今住んでいるこの街を昔、この大型の蒸気機関車C62が重連で急行列車を牽引して通過していた。その風景を見ることは今となっては写真でしか見ることができない。父も機関助手として乗務していたそう。そんな機関車C62 2が20㎝くらいの模型で手元にある。
子供のころ、初めて買ってもらった鉄道模型がこのC62だったと思う。KATOの旧製品のC62でC62 2号機とはだいぶディテールが違っていたので、子供ながらにデフに点検窓を開けたりしていた記憶がある。約20㎝のC62とにらめっこする幼少の記憶。
今のC62 2号機KATO製品はディテールがとてもよく、今のところ何も手を加えていない。タミヤのウエザリングマスターをかけたくらい。そのうち何かしら手を加えていこうと考えているが、ほんとうによくできている。
私が生まれた70年代半ばにはC62 2号機は既に本州に行ってしまっていて、過去の写真などでしか見たことはないけれど、この場所にこんな美しいアート作品のような機関車が走っていたという記憶を大事にしたいと感じながら、幼少の頃のように、また小さな20㎝程度のC62 2を眺めている。