Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

岩内町運動公園の保存蒸気 D51 159

 先日、近隣の岩内町に行く機会があったので、この街の運動公園にあるD51 159号機を見に行ってきました。

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 D51 159は1939年、日本車輌名古屋工場で製造され、北海道追分機関区に配属されました。不思議なのは一旦追分に配属されながらもすぐに青森機関区に移っています。その後青森区、尻内区と転属し、1959年北海道池田機関区に戻っています。この時に、苗穂工場で耐寒工事・運転室の密閉化を行っているようです。

 1968年に倶知安機関区に転属。1973年秋まで倶知安で過ごしています。1973年秋に追分機関区配置となり、その後すぐ1974年5月に追分で廃車となっています。


 廃車後は、現在も置かれている岩内町の運動公園に保存されています。

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 ロッド類など塗られている色の配色が少し疑問を感じる部分はあるのですが、現時点での保存状態は、良くも悪くもと思います。倶知安の79615のせっかくの2つ目のライトが片方無い状態や、もう片方も落ちそうな感じに比べると良い方だろうと思います。

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 灯火類のガラスやキャブの窓ガラスなどもありません。また、ナンバープレ―トも一部盗難にあったそうで、その部分はレプリカで代用しているようです。


 こういう歴史的な文化遺産は利用する人ももっと大事に使ってもらいたいです。先日、倶知安の79615のキャブ屋根に若者が乗っかっているのを見かけました。劣化している屋根は危ないですし、破損の原因になります。さらにキャブの釜の中は空き缶やお菓子のカラが入っていたり本当に残念です。


 さて、D51 159の話に戻します。
D51北海道型の実機のディテールが非常によくわかります。副灯やタブレットキャッチャー、切り詰めデフや密閉キャブ、片方だけの旋回窓(ガラスはありません)。まさに一般的な北海道形型のディテール。

 

 キャブにも入ることができますし、子供も楽しめそうです。なんといってもD51ですから。当然、我が子たちにはこの文化遺産には大事に触れ合うよう伝えています。また公園遊具もありますので、是非行ってみてはいかがでしょうか。