昨日に引き続き、北海道ワインの小樽醸造所に静態保存されているもう1機、59614の紹介です。
D51よりもレトロ感があるスタイルの大正の名機9600型です。9600は本当に各機番によって個性的です。
近所にいる79615は重厚な重装備ですが、今回見た59614は割とシンプルなスタイルです。保存機で色々と外されているパーツが多いので余計にそう見えるのでしょうけど。
さて、59614号機は、1921年川崎造船所兵庫向上で製造され、初めから北海道に配属されています。
1921年というと、もうすぐ100年ですね。歴史を感じます。
官設鉄道名寄線の渚滑庫に配属され、1933年まで渚滑庫で過ごします。1933年、深川庫(のち深川区)
に移って以降、1974年まで深川区、その後1年少し滝川区で過ごし、廃車となりました。
廃車後すぐに現在の小樽市の北海道ワインの小樽醸造所敷地で静態保存されています。
意外にも小樽には縁が無かった機関車だったのですね。小樽築港機関区にも9600は複数いたと思われますが、
なぜ遠方からここに来ることになったのでしょうか。
保存状態は昨日紹介したD51286と同様に悪いです。
こちらも前照灯がなく、ナンバープレートはペンキ塗り。しかもナンバープレートを描いた位置が変です。
なぜこんなに下に描いたのでしょう。理由が知りたいです。
他にも色々部品がありませんし、錆や色褪せが出ています。こちらも残念な状態です。
100年前の歴史的価値のある遺産と感じます。こういう保存機関車をしっかり管理できるような仕組みがあればいいと思いますが、費用もかかることなので難しいのでしょうね。せめて見物する側は丁寧に扱うようにしなければならないと感じます。
近くにある保存蒸気は大体このブログに載せたでしょうか。苗穂工場に行けばD51237とC623に会えるのですが、公開日が決まっているのでなかなか難しいです。いつか見に行きます。