Antiquity in my Closet

我が子と近所に保存してある機関車をみていたら、幼少の頃父に買ってもらった鉄道模型を思い出し、40過ぎから模型工作を始めてみました。「鉄ちゃん」のイメージから、なんとなく家族には言えず、押入れの中にひっそりと・・・幼少のころ父とみた古の機関車の記憶。

キハ21 形 を鉄コレ雄別鉄道キハ49200Y形から製作 -了

  鉄コレ・雄別鉄道のキハ49200Yを北海道道南の瀬棚線や江差松前線で活躍した函館区のキハ21 形風に加工してきましたが、この作業を先日ほぼ終了しました。今のところの完成形がこれ↓です。

キハ21 4 (雄別キハ49200Yから2)


前回は上回りの塗装を行ったところでした。

 今回は、ざっと並べると、窓周りの加工と、インレタ貼り付け、クリアコートの吹き付け、そして床下機器の一部変更といったところです。

 まずは窓回りの加工。ボディにトイレ窓を開けましたが、その窓パーツをどうするか。アクリル板などから自作する方法も考えてはみたものの、加工技術が未熟なので仕上がりは製作結果には期待できません。考えていたところ、同じ鉄コレのキハ20系列の私鉄ものが安く売られていたのを見つけたので、ここからいただくことにしました。ついでに、正面窓を含む、バス窓以外の窓も全ていただくことにしました。タネ車の雄別は無塗装だったので、Hゴムのグレーなどが塗られていなかったので丁度よい結果となりました。

キハ21 4 (雄別キハ49200Yから6)

キハ21 4 (雄別キハ49200Yから3)

 また、正面の窓にはデフロスタを取り付けました。デフロスタはタヴァサホビーハウスのものです。窓の裏からゴム系接着剤で隅を貼っています。取れそうですがなんとかなりました。

 次に床下機器です。おそらく鉄コレの雄別とキハ21では結構異なる箇所が多いようです。キハ21自体、新製当時は温気式の暖房方式でしたが、1975年一部温水暖房へと改造されているそうなので、キハ21 形式の中でも時代や型番により床下機器が異なるということになります。そういう事で今回私の製作した機番の床下の機器の配置・形状などは正確には分かりませんでした。

キハ21 4 (雄別キハ49200Yから8)

 今回、床下機器で手を加えてみたのは、キハ20やキハ22で目立ち度が際立つ床下の水タンク。キハ49200Yの鉄コレにはついていませんので、これを300円で入手したKATOのキハユニの床下から100均の「おゆまる」で型を取り、エポキシパテで制作しました。存在感あるのですが、写真のようにちょっと大きすぎましたので、後ほどもう上側を削り修正しようと思っています。

 さて、上物にもどって早速キハ21の形式や検査表記など、インレタ各種を貼っていきます。インレタはRLFのキハ22函館所属のものを使用しています。本当に細かなものですがよく作られています。
 しかし・・・。インレタ貼りは非常に苦手です。小さすぎてきちんと貼る事ができません。特に前面の検査表記などは手摺のモールドの隙間隙間に貼らなければならないため、何枚も無駄にし、且つ曲がったり一部貼れていなかったりと散々です。近くに寄って見られない代物ですので、あくまでも雰囲気です。

 型番はキハ21 4に決めました。函館所属で「急行せたな」の運用にも使われていた型番です。「急行せたな」はその後快速になり、名称がアイリスとなり、その間私自身、一番よく利用した列車と思います。子供の頃の、家族で函館に行く(父方の実家への里帰りでした。)という年に数回のワクワクする旅行。その時によく利用した思い出深い列車です。何か家族の記憶がある気がするのです。

 

キハ21 4 (雄別キハ49200Yから1)

 キハ21 4は1957年に新潟工場で製造された後、苗穂に配置、その後ほどなくして函館に転属、以来1981年にわずかに長万部に転属した以外は全て函館を基地として、江差松前線、瀬棚線などで活躍しています。80年代に入りキハ21は次々と廃車になりましたが、キハ21 4は最後まで残り、1984年に函館で廃車となっています。

 加工の続きです。

 インレタを貼り終わり、インレタ保護のクリアコートを吹きました。この作業、実は初めて行いました。既製品ばかりの小加工なのでトップコートを吹くことは今までなかったのですが、今回、缶スプレーのクレオスの「プレミアムトップコート」を使ってみました。半艶です。 

  片側の妻面を厚く塗りすぎてしまいました。タイフォンが埋もれ気味ですが何とか塗りました。

キハ21 4 (雄別キハ49200Yから4)

 

キハ21 4 (雄別キハ49200Yから9)

キハ21 4 (雄別キハ49200Yから5)

 窓をはめて、床下を付ければほぼ完成です。いかがでしょうか。窓の間隔が一定のキハ21 形風です。当初考えていたよりそれらしくなったと思います。ちょっと朱色の色が薄い感じがします。また、前面などは塗装のラインが気になりだし、筆で塗装ラインの修正を図ったところ、荒れてしまってボソボソ感が出てしまいました。また作ることがあればもう少し改善したいです。(パーツはもう1台作れる分は残っていますし、急行せたなの再現にはもう1台あってもよいか。。。)

 北海道の南、道南地区で活躍した、バス窓がノスタルジックな雰囲気を醸し出すキハ21。父も運転していたのでしょう。これを見せたら懐かしいなと言ってくれるでしょうか。

↓ 雄別鉄道キハ49200Y

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国鉄キハ21 4

キハ21 4 (雄別キハ49200Yから7)

↓今までのキハ21の工作記事

antiquity-closet.hatenablog.com